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トラスコには、
独自の在庫指標 がある。

独自の在庫指標

そのこころざしは

顧客サービスの最大のバロメーター

松岡 希実(まつおか のぞみ)

松岡 希実(まつおか のぞみ)

物流改革部 物流企画課 係長 
2021年より物流企画課に在籍し、在庫適正化システムの管理・運営や、物流システムに関わる企画に携わっています。お客様のご期待にお応えし、なおかつ物流現場の皆が楽しく仕事に取り組めるような環境づくりを目指して、日々奮闘しております。

売る側よりお客様側の目線に立って180度逆の発想を採用

トラスコ中山の独自性を象徴するのが「在庫」に関する考え方です。一般的には「在庫」と聞くと、出来るだけ最小限に抑えなければならないと、ネガティブなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし当社はまったく逆の発想で、「在庫はリスクではなく成長の源泉」であると考えています。
物流企画課の松岡係長は在庫のメリットについてこう語ります。
「現場で必要な商品をすぐに届けられるよう、幅広い商品をとにかく在庫するという方針を採用しています。なによりもお客様の目線に立って、ご要望にいつでもお応えできる体制を整えるためです。当社では積極的に在庫拡充を進め、2023年12月時点で在庫59万アイテムを超えました。在庫のデメリットとして、『廃棄量が増えるのでは?』という指摘があります。この点、当社が販売する機械工具やプロツール(工場用副資材)は流行があまりなく、陳腐化しにくい傾向にあります。年間の廃棄金額は、5000万円程度です。現在の在庫約508億円(2023年12月末時点)のうちの0.1%ほどです。」

在庫の推移.jpg

在庫アイテム数を増やすほど、売上が伸びている

お客様のための独自の指標「在庫出荷率」

物流業や卸売業の業績を語る際、在庫回転率という指標がよく使われます。在庫回転率は、現在の在庫の金額と、すでに販売した商品の原価金額を比較し、在庫が一定期間で何回入れ替わっているかを算出した数値です。こうした数値を見ることで事業の状態を可視化することができますが、トラスコ中山には在庫回転率という指標は存在せず、「在庫出荷率」という独自の指標を採用しています。松岡係長は続けます。
「在庫回転率を見ないのは、"販売店様から見れば在庫が何回転しているか、というのは意味のない数字"という考え方によります。とはいっても、在庫状況は管理しなければいけないので、当社では、販売店様からのご注文に対し、どれだけ当社の在庫から出荷できたかを表す『在庫出荷率』という独自の指標を用いています。

在庫出荷率を上げるためには、在庫拡充を積極的に進めていくことが大切で、その際、『ロングテール』がポイントになります。例えば作業用の安全靴なら、21.5cmから30cm程度までの基本ラインナップのうち、24cmから27cmくらいの売れ筋を用意するのが普通です。しかし、当社では全てに対応するため、あまり売れない21.5cm30cmといったニッチなサイズまで全てに対応するために在庫を所有しています。ニッチな商品は売上が少ないから効率が悪いと考えるのではなく、しっかり在庫を置き日本全国の隅々まで様々な販売店様との販売網を築くことで、多くのユーザー様のニッチな要望に応えることができています。

現在の在庫出荷率は90%を超えています。在庫からの出荷は納品リードタイムの短縮にもつながり、基本的に受注当日、もしくは翌朝には納品できますので、多くの販売店様にもご満足いただけるサービス品質をご提供できています。」

在庫出荷率.jpg

在庫出荷率は当社の重要指標の一つとしている

「トラスコならある」お客様の信頼こそ喜び

現在、トラスコ中山には約59万アイテムの在庫を抱えていますが、2030年にはこれを100万アイテムへと増やし、豊富な在庫を持つことで更なるニーズの掘り起こしを目指しています。「『トラスコさんに、これの在庫ある?』というお問合せをよくいただきます。これは、様々な商品が『トラスコならある』と信頼を得ている証だと自負しています。『トラスコさんに在庫あって助かったわ!ありがとう!』と仰っていただいたときなどは、独自の価値を提供できているなと、嬉しく思いますね。」(松岡係長)

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