

株主の皆様には日頃より温かいご支援を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
当社ではモノづくり現場で必要とされる少量多品種・高頻度の商品ニーズに的確にお応えするために、物流施設、物流機器、デジタルへの積極的な設備投資を継続し、取扱アイテムの拡大及び在庫拡充を戦略的に強化することで、お客様の利便性向上に努めました。
本年のキーワードは、「教科書にない経営」です。教科書通りでうまくいくなら、世の中は成功者で溢れていますが、現実は成功者と呼ばれる人はほんのひと握りどころか「ひとつまみ」です。また、成功者は奇想天外な発想で成功を引き寄せ、必ずしも教科書には忠実な人ではないような気がします。
「在庫は少なければ少ないほうが良い」と教科書は説きますが、これは売り手側の勝手な論理であって、買い手側から見れば、品揃えも豊富で売り切れることのない量を確保してもらいたいと考えるでしょう。「在庫回転率」についても同様のことが言え、顧客目線であるとは言い難いです。
また近年はM&Aが世の中で流行していますが、当社では物流投資=M&Aと考えています。M&Aに頼ることなく自己成長を目指すオーガニック企業として、自己成長で成長し続ける企業でありたいと考えています。
企業は成長のための施策を練り、それに資金を注ぎ込むべきだと思います。こんなこと、あんなことにもチャレンジしてみたい、これが本来の企業のあるべき姿だと思います。
成功の秘策は決して教科書には載っていないことと肝に銘じ、社員一同、奇想天外な発想で成長につながるアイデアを生みだす一年としたいと考えています。
令和5年(2023)1月 代表取締役社長