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トラスコには、
免震構造の倉庫 がある。

免震構造の倉庫

そのこころざしは

プロツールサプライヤーとして商品の供給を止めない

吉谷 俊博(よしたに としひろ)

吉谷 俊博(よしたに としひろ)

物流部 プラネット大阪 係長
阪神大震災の当時、大阪で大地震を経験し、当社で在庫していてもお届けできないどころか、物流倉庫自体が復旧できず苦労した経験を持つ。

1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生。可能な限り、販売店様へ商品をお届けする。

未曽有の規模の都市直下型地震が1995年1月に発生。家屋はもちろん阪神高速なども倒壊し、関西の交通網は壊滅的な被害を受けました。

「当時、災害現場のトラスコ社員が必要なプロツール(工場用副資材)を災害復旧に役立てていただこうと配達にでましたが、一般道にも通行止めが多くあり、お客様まで納品できない状況が数日間続きました。幸いにも、プラネット大阪は棚の倒壊などはありませんでしたが、商品が棚から落下して元の状態へ戻すのに2日もかかりました。」と、プラネット大阪で物流管理を行っていた吉谷 俊博係長が、当時を思い出しながら語ります。

「被害が甚大であったエリアの1つ、兵庫区に神戸営業所が当時あり、そこの支援も必死に行いました。特に、神戸営業所の被災状況がひどく、プラネット大阪からも物資を届けました。神戸方面に向かう道路が寸断されており、苦労して商品や物資をお届けしたことを覚えています。」

免震構造の検証。見学会を通して、販売店様に安心していただく。

さらに、20113月に東日本大震災が発生。宮城県仙台市にある物流センター「プラネット東北」には必要とされる物資が物流センター内にあり、欲しい方が多くいるのにも関わらず、床に散乱した状態のため、供給ができず悔しい経験をしました。

この震災をきっかけに、それ以降に新設した物流センターは免震構造を導入。吉谷係長が勤務するプラネット大阪はその1つ目にあたります。「免震構造によって揺れが少なく、商品の落下を防げることは、一番必要な時に必要なものを必要とする方にお届けできるという意味で、大変有意義な施策だと思います。」(吉谷係長)

ただ、本当にどのくらい揺れを抑える事ができるのかと思う社員もいたようで、地震が発生した際に確認できるよう、免震構造の無い地下へ「けがき針」を利用した地震感度計を設置しました。そして、免震構造が働く地上で、地震を感じること無く作業ができたと実証されたことで、社員も安心して作業ができています。

「販売店様にもプラネット大阪の物流センター見学にご招待した際に、免震構造の説明を行っています。実際に構造が見える地下などをご覧いただき、安心して注文できるといった声も頂いています。」(吉谷係長)

p東北_震災の様子.png

東日本大震災当時の物流センター「プラネット東北」の様子

お届けするまでが仕事。配送ルートなどの確認して備える。

「今後、大震災のような地震が仮に発生した場合のシミュレーションを行っています。具体的には、非常用電源を確保するために、太陽光発電や自家発電の使用方法を共有し、社員誰もが対応できるように教育しています。」(吉谷係長)

また、免震構造で守られた物流センターを出てからの対応もしっかり考えていると言います。「災害備蓄品をすぐに出せるようにと、3階中央ロケーションに集約し、いざという時に即出荷できる体制をとっています。言うまでもなく配送も大切であり、社員ドライバーはもちろん、契約している配送ドライバー全員に高速道路を使わないルートの確認も行うなど、もしもの時の配送網を確立し、緊急時に備えています。」と、吉谷係長は力強く語ってくれました。

プロツールサプライヤーとして、どんな状況であってもプロツールの供給を止めてはならないー。大震災で感じた、日本のモノづくり、そして企業の使命への強い思いが物流センターの「免震構造」に秘められています。

地図ルート確認.png

災害時のシミュレーションの様子

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