仲間の役に立てる仕事をしよう。
トラキャリ申告で人事課へ

Challenge Programトラキャリ申告制度

  • 坂本 早帆

    人事課 /
    入社8年目

    [キャリア]
    プラネット大阪 → 南大阪支店 → 大宮支店 → 人事課(東京本社)

    人事課では新卒・中途入社に伴う手続き全般を担当。関東圏の物流センターの従業員の給与に関する幅広い業務もカバーする。

悩みがあった入社5年目。
人事の仕事に未来を託す

婚約者の転勤に合わせて「希望転勤制度」を申請。入社以来働いていた大阪から埼玉県の大宮支店に異動し、セールス&サポート(SSP)で勤務することになりました。SSPは大阪で経験していましたので、新しい支店の環境にも次第に慣れました。その反面、将来のキャリアが見えにくいと感じるように。このまま同じ仕事を続けて、どこまで自分は成長できるのかな? と不安のようなものを覚えていました。そんな時期に同僚が親身に相談に乗ってくれました。トラスコの中でどんな仕事が向いているのか、私が将来をイメージできる仕事って何だろうと一緒に考えてくれました。私自身の仕事のモチベーションは「人の役に立つこと」です。どんなに営業で苦労しても、お客様からの「ありがとう」の電話1本で報われ、大きなやりがいを感じていました。
そこで見えてきたのが人事の仕事です。次は大好きなトラスコの社員のためにがんばってみよう。自分のようにキャリアに悩んでいるかもしれない仲間のために、人事としてできることがあるのではと考えたのです。

支店長の言葉に背中を押され、
次のキャリアに向けて動き出す

支店長にも「実は人事の仕事に興味があります」と話しました。すると熱いタイプの支店長は、「坂本さんが自分のやりたい仕事を見つけてくれてうれしいよ! 今から資格の勉強とか、できることを進めておくんだよ」とアドバイスをもらいました。
支店長に励まされる形で、社会保険の申請などに役立つファイナンシャル・プランニング技能検定、労務管理に関連するビジネス・キャリア検定の資格を取得しました。その後、2022年にトラキャリ申告の運用がスタートした際には「ついに始まった」と喜びました。トラキャリ申告とは「トラスコのキャリアを申告する」という意味です。自分が今後「どうありたいか」を上司と対話しながら見出していき、希望する部署があれば会社に申告できます。「この部署で働きたい」といった明確な希望がない人も、今と同じ部署で働き続けたい人も、それぞれのキャリアに対する考え方を柔軟に会社に申告できるのが特徴になっています。
支店長とのトラキャリ面談では「坂本さんは人事課ヘの申告でいいよね?」とトントン拍子に話が進みました。

人と向き合う業務は責任重大。
夢の中でも仕事していた

トラキャリ申告の結果、2024年4月から東京本社の人事課で勤務しています。とはいえ最初の2カ月ほどは大変でした。人材に関わる仕事は思ったよりも専門性が高く、覚えなければいけない知識もたくさん。全国の拠点から人事課にかかってくる問い合わせの電話を取るたびに、自分だけでは判断できず、あちこち調べて、先輩にも確認して折り返しの連絡をしていました。一日の間に折り返すべき連絡が10本ほどに増えてしまうことも。「何月何日入社のパートタイマーの賞与支給額はいくらになりますか?」「Aさんの時間有休は何時間から使えますか?」など、問い合わせ内容はご本人にとって切実な問題ばかり。自分の回答一つで、従業員の生活に影響を与えてしまうので正確な情報をお伝えする必要があります。一つずつ対応することに精一杯で、夜に自宅で寝ているときも仕事の夢を見ていたほどです。それでも一度もつらいと思ったことはなく、充実した一日があっという間に過ぎていく感覚でした。
一通り業務を覚えてきた現在では、自分一人で対応できることも増えました。

社員が安心して働けるように
魅力ある制度をつくりたい

人事課に来てあらためて思うのは、従業員の誰もが何かしらの事情を抱えて働いているということです。私も物流センターや支店で、子育て中の同僚、ご家族を介護しながら働いている同僚と一緒に働きました。お子さんが急に熱を出したりすれば、仕事を休んで寄り添わなければならない状況は日常的に起こります。
すでにトラスコには、従業員が安心して働き続けるための制度、従業員思いの制度がたくさんあります。希望すればお子さんが3歳になる月末まで取得できる育児休業制度や、お子さんが小学校6年生修了時まで時短勤務ができる制度もあります。これからも現場の社員の声をよく聞いてくみ上げながら、人事課としてどのような制度を整えていくことができるのかを考えていきたいです。
今後はますます多様な働き方が求められてくると思います。将来的には、自分自身が主導的な立場で、会社にも社員にもプラスになるような人事制度の形を考え、制度の導入や運用、改善までを手がけてみたいと思っています。

学生のみなさんへのメッセージ

以前は、社員が「この部署にいきたい」「こんな仕事がしてみたい」と思っても、その部署が人員の募集をしていなければ、基本的にチャレンジできませんでした。トラキャリ申告が運用されるようになって、それが可能になりました。毎年何人の社員の希望が通っているのかが数字で見えるようになり、社員の思いがここまで届く会社になってきたんだなと感じています。
ただ、入社した時点で「トラスコでこの仕事がやりたい」と明確にわかっている人は少数派ですよね。入社してから複数の業務を経験する過程で見えてくることがあります。私のように「この仕事がいいかな」「あんな部署もあるんだ」と段階的に知り、理解を深めながら、キャリアを試行錯誤する人もたくさんいると思います。
上司から見た自分の適性も参考にしながら、将来のキャリアをじっくり考えたい人には、トラキャリ申告は一つの大きなきっかけを与えてくれると思います。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。