
知らなかった適性に気づかされ、
過去イチ楽しい仕事に挑戦中です
Career Logジョブローテーション
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蓮池 真奈
経理課 /
入社9年目- [キャリア]
- プラネット東関東 → 鹿島支店 → 財務課 → 経理課
経理課ではトラスコ中山の連結決算を担うチームのメンバー。月々の売上や費用をはじめ、グループ全体のあらゆるお金の動きを客観的に把握して財務諸表を作成する業務を担当している。
まずはしっかり営業経験を積み、
別のキャリアにも挑戦したい
就活生時代から、トラスコ中山のジョブローテーションに魅力を感じていました。新入社員はまず物流センターの業務を学び、次に支店で営業経験が積めます。さらにその先には、自分の知らない未知のキャリアが広がっていて、とても楽しみな感覚でとらえていました。
鹿島支店では1年間の内勤営業(SSP)を経て、お客様を担当する外回りの営業(SSL)を2年間経験。この時期には、見積一つにも「なぜこの価格が適正なのか」を自分で納得できるまで調べ尽くし、お客様ごとに提案しました。企業の財務諸表を自分で読み込み、営業上の判断を下せるようになろうと、日商簿記検定試験3級の資格も取得しています。
鹿島支店に着任して4年目になると、経験の浅いSSLの後方サポートと若手SSPの育成を兼ねた内勤営業を任されました。そのころから、物流センターと営業支店で培ってきた経験値を活かし、なにか専門性を磨いてステップアップしてみたいと考えるようになりました。

想定外の異動で財務課へ。
飛びかう会計用語がわからない!
入社5年目のジョブローテーションの異動先は、東京本社の経理部財務課でした。財務課というのは、トラスコ中山のあらゆる入出金を管理している部署。漠然と「次は情報システム部とか面白そう」と考えていた私には、まったく想定外の異動でした。当初は、課のミーティングで先輩方が話している会計用語がほとんど理解できませんでした。
ところが、新しい業務に少しずつ慣れてくると、数字と向き合う仕事が意外にしっくりくることに気がつきました。「なぜこの数字が生まれているのか」を、これまで自分が経験してきた現場の取り組みと関連付けて考えることができたからです。数字の背景にある謎を一つずつ解き明かしていくような面白さがあり、会計知識という専門性を磨いていける仕事でもありました。
財務課では、入金確認や支払い処理などの業務に2年間携わったあと、部内異動で経理課へ。財務諸表の作成と連結決算業務を担当するチームの一員となり、現在に至っています。

物流・営業・経理が一つにつながり、トラスコ全体の動きが見えてきた
経理の仕事に出会ってから、少し視座が高くなって物事を俯瞰して見るようになったと感じています。営業時代はお客様のため、支店のためを考えて行動すればよかったのですが、経理ではトラスコ全体の動きに目を向けなければなりません。
ある年の夏、会社全体の物流の配送コストが他の月に比べて少しだけ高くなっていることに気がつきました。なぜだろうと調べてみると、夏場に工場で使う「スポットエアコン」の需要が高まっているのではとの仮説が有力でした。重量があるスポットエアコンは、運賃単価にダイレクトに影響するんですね。
こんなとき、北海道から九州まで全国の物流・営業拠点で働いている同期入社の社員が心強い味方になります。ビジネスチャットで気軽に確認すれば、「この時期、スポットエアコンのユーザー様直送便を強化したんだよ」など、数字の背景にある全社の動きを確認することができます。
物流と営業で培った知見を含めて、経理部で学んだあらゆる点と点がつながって線になり、現場の動きが会計上の数字を作り出していると理解できるようになりました。

経理のスペシャリストとして、
若手に見本を示す存在を目指したい
経理課は全国の拠点から月々の財務報告を受ける部署でもあります。だから「この費用はどの勘定科目に仕分けたらいいの?」など、日々さまざまな問い合わせが入ります。すべての問い合わせに対して、財務の透明性や健全性を保つためにどうすべきかを判断しています。
このため、課として一歩ずつ確実に会計知識のアップデートに努めています。私自身は、今度は日商簿記検定試験の2級を取るべく、先輩に推薦してもらったテキストで勉強。一年半ほどかけて合格できました。社外では監査法人や金融機関とやりとりする機会も増え、少しずつ専門的な知見を吸収しながら、自分のできることに幅や深みが生まれているように思います。
今後は、連結決算に関連する業務をすべて経験し、将来はスペシャリストとして経理部を引っ張っていけるような存在になれればと思っています。ジョブローテーションで新たに配属されてくる若手の悩みも経験的にわかるので、一人ひとりにわかりやすく的確なアドバイスができる先輩でありたいです。
