衣食足りて環境を知る

「環境問題」と聞くと、何故か亡くなったおふくろを思い出します。
幼い頃からお金のムダ使いはもとより、ホッチキスにセロテープと、遊び半分にカチャカチャ・ビリビリやろうものなら、特大の往復ビンタとともにお経のような説教をよく食らわされたものです。

「モノは大切に使いなさい!!」
この言葉は50代になった今でも、頭にこびりつくどころか、遺伝子情報(!?)としてDNAに組み込まれているようです。

おまけにもう一つ。

「男は時にドンとお金が必要なときがある」
「ダラダラとムダ使いはするな!!」
「お金はメリハリをもって使いなさい!!」
今から思うと、環境問題は子供の躾に始まり、経営者としての心構えまでも教えてくれたのかも知れません。

「衣食足りて環境を知る」
21世紀は環境問題と真正面から取り組み、本腰を入れた対応を迫られる時代になると思います。
リサイクル関連の機械設備、化学物質などの分析器や測定器、環境に配慮した商品の増加、リサイクルをはじめリユース・リターナブルの拡大、またこれらに付随して発生するサービス等々、当業界の対応可能なビジネスは急拡大することでしょう。
しかしながら、環境問題を“金儲けのチャンス到来”としか捉えない発想には、いささか抵抗を感じずにはいられません。「ISO14001を取得しておかないと損だ、損だ・・・」の論議もありますが、損得勘定でしか判断基準を持たないのも如何なものかと思います。

大切なことは一人ひとりの人間が、環境や資源を大切に守る心を育むことではないでしょうか。

平成10年(1998)にはISO14001認証取得のための推進委員会を設け、ノンコンサルティングで平成12年(2000)1月より取得し始めました。
平成17年(2005)1月には全ての物流センター・支店・本社で認証取得しています。
環境問題に対する意識は地域清掃へも発展し、近隣のゴミ拾いを実施している事業所も増えています。
また有志社員による“クリーントラスコ”なる組織も出現し、半年に一度の休日返上で大がかりな地域清掃を実施し、何トンものゴミを回収してくれています。ご近所から激励のお手紙までいただき、社員には本当に頭の下がる思いです。

損得勘定を抜きにした取り組みが、環境意識を高めて、活動を長続きさせるためのポイントだと考えています。
何事も目先の利益にとらわれていては、大切なことは見えてこないでしょう。

環境を破壊するのも、環境の未来を握るのも先進国です。
衣食足りた先進国の一国民として、環境に対する知識を高め、地道な活動と共に、環境ビジネスにおいても貢献して参りたいと思います。

代表取締役社長 中山哲也