平成20年(2008)メッセージ「心機一変」

今年は心機一転を進化させ「心機一変」の年としたい。日頃から気持ちの切り換えは、斬新な発想を生む為の心のビタミンだと考えている。早朝4時半起床のウォーキングも絶好の気分転換の場となる。正直この時期はツライものもあるが、満点の星空の下での闊歩も慣れれば快感である。早朝はテンションの高い人と出会い、エネルギーをもらえるのも魅力である。志もテンションも低い人は、朝の早くからジョギングやらウォーキングなどする筈もない。ギリギリまで寝て、満員電車に飛び乗り、二日酔いの低テンション男の隣に立つ程最悪な事はない。新たな気持ちでこの一年に臨むなら、起床時間から変えていくべきだと思う。

ところで、「心機一変」であるが、一転の最上級と位置づけてみた。21世紀とはいえ、まだまだ20世紀人間が支配するこの世の中。余り代わり映えがしない様に見えるが、実は変わり始めているのである。20世紀の終わりに原油が100ドルになるなんて、誰が予想しただろうか。「その内に落ち着く」とか「産業界に悪い影響を与える」などと言うのは20世紀型発想の様な気がする。「原油が高いと大切に使う様になり、省エネで地球環境にもプラス」そして「省エネ性能に優れたメイド・イン・ジャパンは世界中で引っ張りだこ」「省エネはモノづくりの現場をも一変させ、機械工具流通商社の役割りも様変わりし、ビジネスフィールドも拡大!!」なんて21世紀なのだから21世紀的に考えてみたい。私見ではあるが、原油をはじめとする資源高は、「もう資源は残り少ないから大切に使いなさい」という神様のメッセージだと思う。

社内的にも変化が現れてきている。この上半期で自動受注システムの稼働率が約40%となり、まるで戦場さながらの営業現場は一変した。私が内勤戦争!?に明け暮れた25年前には、自動受注システムなんて空想にも出てこなかった。自動受注の中身にも劇的変化が起こっている。FAX利用のドットクルが、主役の座をWEB・TRUSCOに奪取されたことである。この数字の変化は近未来への想像力を掻き立てる。WEB世代が当業界にも急速に浸透しているかと思うと、受発注の近代化のためのアレコレと準備作業も急がなくてはならない。「この前のアレをくれ」「かしこまりましたアレですね」なんてやりとりが無くなるのも少々寂しい気がするが・・・。 世の中の変わりかたは激変と言っても実はゆっくりなのである。その証拠に「昨年と今年の違いを述べろ」と言われても答に困る。

しかし、発想は一転どころではなく、一変させておかないと、そのゆっくりにさえ付いていけないのである。「工具の本」「工具べからず集」という本を知っているだろうか。工具屋のオヤジなのに入社26年目に初めて知った。しかも女性新入社員の猪瀬君に教えてもらった。「心機一変」の必要性を痛烈に感じた一瞬であった。  歴史に学ぶことは多い。しかし、革新の連続が歴史へとつながるのである。三歩先の常識を感じとるチカラこそ継続のチカラである。過去の経験に基づいた発想から、常識の対極にある発想が生きる時代かもしれない。「心機一変」で新たなる可能性にチャレンジする一年としたい。

業界を取り巻く環境は急ピッチで進化するものと予想されます。目先の売上と利益を確保できる今こそ、業界の未来について考え、語り合い、投資する時期ではないでしょうか。過去の発想の延長で乗り越えるには、少々険しい山だと思います。個々の企業の知恵がヒントとなり、競争が業界を発展させます。創造力を競い合い、より存在価値の高い機械工具流通業界となることを願い、新春のご挨拶とさせていただきます。

  平成20年(2008) 年頭所感より

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