平成23年(2011)メッセージ「才職兼備」

知性、教養、そして職業人としての仕事力をともに高めようという意味である。

頭が良いからといって仕事ができる訳でもなく、仕事ができるからといって頭が良いという訳でもなく、学力と仕事力の因果関係はムツカシイ。 しかしながら、知っているからこそ見えてくるものもあり、わかっているからこそ解決できることも多いのが世の中というもの。

「仕事はデキル!!」からといって、学ぶことを忘れては進歩がない。
顔なじみの日本料理店のご主人。ミシュランの3つ星をとってからも、未だに究極の蒲焼をつくり上げるために、勉強と工夫を重ねておられることをNHK番組で知った。プロの職人魂に脱帽である。

マンネリと惰性で仕事を続けるほど、つまらないものはない。
「昔はなぁ・・・」の前置きで話が始まるようになったら、絶滅危惧種症候群だと思う。世の中は常に変化し動いている。新しい知識を取り入れて、新しい能力を身につけるべきだ。業界の行く先を考えると、電気自動車の急速な普及を考えただけでも、エンジンはもとより、ミッション不要、マフラー不要、ラジエター不要と、動力がガソリンエンジンからモーターに変わるだけで、産業構造にも劇的な変化を伴う。

商売のしかた一つとっても、従来型の地上戦、ネット型の空中戦、どちらが良い悪いの問題ではなく、ユーザー様にとって便利な方が勢力を拡大するだろう。売り手視線ではなく、買い手視線で考えるべきであり、それが本来の顧客第一主義だと思う。

例えば、当社の物流センターを見学されると必ず受ける質問が「在庫の回転率は?」である。もっともらしい質問であるが、買っていただくお客様から見れば、当社の在庫回転率が何回転かは全く興味のない指数である。本来重視すべきは「在庫出荷率」、すなわちお客様のご注文にどれだけ「即納」「運賃ゼロ」でお応えできたかということである。「回転率を上げたければ、どんどん在庫を減らせばいい!!」、それでお客様の満足が得られるならば・・・。

これから先、電気自動車の急速な普及、IT技術の急速な進歩だけを考えても、過去の経験・常識・定石にばかり頼っているわけにはいかない。
しっかり勉強もして「才職兼備」の人となる様、自己研鑽を積みたいと思う。

平成23年(2011) 年頭所感より

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