平成16年(2004)メッセージ「競創共栄」

常識通りに「共存共栄」と書きたいところではありますが、右肩上がりの世の中に訣別してはや15年、干支もふた回り目に突入しています。そろそろ今までの“常識通り”に少しは逆らってみたいものです。今までの常識に活路を見出すことはできますか?

努力と改革を怠ると“即退場”を宣告される現代にもかかわらず、「共存共栄」「三位一体」を耳にする場面が多い。決して否定するわけではないですが、単なる挨拶コトバにはもう辟易であります。ハナシはどこまで行ってもハナシであって、実行の伴わない経営方針や戦略は絵に描いた餅に過ぎません。

「一所懸命やれば必ず上手くいく」、「苦労すれば必ず成功する」
この世間の常識的発想に対して、私の尊敬するある経営者の方が次のように言われた。「これは単なる思い込みに過ぎず、発想とやり方を変えないと上手くいかないどころか生き残れないのである。」この考えは、世の中の一般的な常識や思い込みに一石を投じるものではないでしょうか。

フツウで終わらせたければフツウ通りに、今まで通りやっておけばいい。余程特別な信念!?をお持ちの人でない限り、フツウの状況から少しでも抜け出し成功を掴みたいと願っているのではないでしょうか。

世はまさに「競創共栄」の時代です。すなわち創造力や知恵を競い合って共に栄える時代となりました。苦労だけを競い合ってうまくいくこともあったのは、右肩上がりの時代の出来事なのです。知恵比べが新しい技術やサービス、経営手法を生み出し、さらに企業を進化させ、世の中を進歩させます。価格競争は資本主義社会の原理原則。業界でも安売り防止の論議が延々と続いていますが、いまだ無くなった試しがありません。利益を削った安売りは破滅への道のり。価格競争の厳しい業界から、知恵比べで「競創」する業界へ。そう願いつつ、新しいサービスの開発に努力する一年としたいと思います。

平成16年(2004) 年頭所感より

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